『となりのトトロ』って主人公はサツキ(五月)ということもあり、5月のイメージってありませんか?
この記事では、あらすじを追いながら、作中で月日が分かる描写を抜き出していきます。
みんなストーリーは知っているけど、知らない部分もあると思うので、
最後までぜひ読んでいってください!
筆者はメイが「May(五月)」と気づいた高校生の時、
とても感動したのを覚えてます。
目次
「一日目」引っ越し
物語の始めは五月から始まります。
まさにサツキでありメイですね。どちらも五月って意味なので。
特に日付が分かる描写はないですが、家の中を探検している時の曲名は
『五月の村』
です。
「一日目」では
- 引っ越し
- 家の掃除
- お風呂
- 就寝
のシーンが主にあります。
「二日目」母のお見舞い
そして、自転車でお母さんのお見舞いに向かいます。
注目すべきはお母さんの後ろにあるカレンダー。
数少ない月が分かる物です。そして見てみると、
何と6月
ここから考えられることは2つ
- 「一日目」が5月31日で、「二日目」は6月1日
- 「一日目」の後の暗転で、実は1ヶ月経っている
①については、辻褄は合います。
ただ、なぜその日をピンポイントで取り上げたのか意図は分かりません。
引っ越しからお見舞いは一ヶ月経っている
筆者は②の説を推します。
理由は2つ。
1つ目は、①の場合の意図が読めないこと。
2つ目は、「二日目」の冒頭に洗濯をしているシーンにあります。
仮に、「一日目」と「二日目」が1日しか経っていなかったとします。
そう、引っ越してから洗濯は初めてということになるはず。
やけにこなれてません?
初めてなら、もう少し探り探りになるのでは?と筆者は思いました。
引っ越してから、ある程度生活も落ち着き、お見舞いに行った。
という流れの方が自然ではないのかなと思います。
洗濯のシーンは、その生活の安定を見せる描写でもあったのかなと考察できます。
「三日目」トトロとの出会い
この日の流れは
- サツキ学校に行く
- メイ、トトロに出会う
- トトロの住んでいるクスノキに3人でお参りする
ですが、ここでもカレンダーを見ることができます。
お父さんの書斎の中です。
そして見てみると
何と5月
いやいや、タイムスリップしてるじゃん!
これは、お父さんの生活力のなさを表しているのではないでしょうか。
毎日、考古学の仕事もしながら育児もする。
でも中々慣れない。。
そんな中、カレンダーのめくり忘れくらい起きますよね。
真面目に考察すると、めくり忘れても問題がなかった所を見るに
本当は6月の初旬のどこか
ではないかと思われます。
「四日目」バス停で
この日の流れは
- メイ、学校に来る
- カンタに傘を借りる
- バス停で父を待つ
です。
メイは寂しくて学校にやって来て、サツキのいる教室に入ります。
そう、教室。
教室といえば前の黒板には日付が書いてありますよね!
6月23日
と書いてあります。
先程の考察を仮定にすると、6月初旬から下旬になっているので、約3週間の開きがあります。
そして、トトロからお土産をもらい、サツキが手紙を書き始めるシーンで「四日目」を終えます。
「五日目」サツキの手紙
サツキが手紙を書いているシーンの中で、手紙が母の元に気づけば届いています。
そこでメイが「まだ出ない」「まだ出ない」と言っている間に日にちが経っている描写があります。
そして、母の描写ということは。
そう、カレンダーがありますね。
7月
になっています。
なんだかんだで、冒頭から2ヶ月たっているんですね。
「六日目」月夜の飛行
「六日目」にあるシーンは
- トトロたちとどんどこ踊り
- コマに乗って空中飛行
です。ここには月日の描写はありません。
「七日目」まいごのメイ
「七日目」は一番ボリュームのある一日です。
スケジュールをまとめると、
- 朝、電報が届くが不在
- 大垣ばあちゃんちの野菜を食べる
- カンタが電報を持ってくる
- 大垣本家から父の大学へ電話
- サツキとメイのケンカ
- メイの迷子
- 「メイんじゃない」
- サツキ、トトロの所へ
- ネコバスでメイを迎えに
- お母さんの所へ
となってます。
今回、日付が分かる物はカンタが持ってきた電報です。
消印を一時停止して見てみると、
8月11日
とあります。
取っている野菜も夏野菜ですし、描写からも納得できる日付だと思います。
ということで、物語の中では3ヶ月という長い期間を描いていることになりますね。
「その後」エンディング
エンディングの描写を見ると、秋になり冬になり、そして春になっています。
そう、監督は1つの映画をかけて、四季の中での様子を描きたかったのだと思います。
エンディングまで入れると『となりのトトロ』は1年という他の映画と比べても長いお話でした。
観ている時には月日が経っているように思わせない描き方をされていますが、ヒントは色々と散りばめられています。
次に「トトロ」を観る時には画面の端の小物にもぜひ注目して見てください!