【考察】2つの王家から考える『天空の城ラピュタ』

天空の城ラピュタといえば、今でも金曜ロードショーで放映されるジブリの人気作品ですよね!

この記事を読めば、次にラピュタを見る時に、さらに面白くなるかもしれません!

ラピュタには2つの王家がある

登場人物の中で、ラピュタに直接関係する人物が2人います。

そう、シータとムスカです。

まずは2人に自己紹介をしてもらいましょう。

私は リュシータ・トエルウル・ラピュタ といいます!

私は ロムスカ・パロウル・ラピュタ だ!

映画ではさらっと1回しか言われませんが、こういう名前になっています。

真の王家のシータ

博識なムスカさんは単語の意味もある程度教えてくれます。

トエル」は「真の

ウル」は「

つまり、「ラピュタの真の王リュシータ」さんという訳ですね。

王家の分家のムスカ

ではムスカさんの名前はというと、シータと違うのは1ヶ所だけです。

トエル」の部分が「パロ」になっています。

つまり、『ムスカは「真の」ではない。』というのが映画から読み取ることができます。

ギリシャ語で「パロ」は「従属の」という意味があるので、

簡単にいうとムスカは「分家」的なものだと思います。

映画に出てくるものを、この2つの王家に当てはめていくと、キレイに分かれていきます。

シータ王家とムスカ王家に分けてみる

では、実際に物語に出てくるものを2つの王家に分けてみましょう。

分けていくと、2つの王家のイメージがつかめてくると思います。

王家が引き継いでいるもの

飛行石、ラピュタ復活・崩壊のまじない

飛行石の使い方、ラピュタの操り方

日本でいう天皇と総理のような感じでしょうか。

権力はシータ王家が持っていますが、実務はムスカ王家がしているイメージがもてます。

ラピュタは上下で分かれている

シータ王家

上の階層→緑が多い、平和

ムスカ王家

下の階層→無機質、戦争

このようにラピュタ自体もイメージで2つのものに分けられそうです。

ロボットは2種類ある

作中にはロボットが出てきますが、実は2種類あります。

見分け方は腕の突起があるかないか。突起からは膜が出てきてモモンガのように飛べます。

この2つも王家で分けることができます。

シータ王家:園庭ロボット

自律型

仕事場所:上の階層

仕事内容:園庭の世話

ムスカ王家:ロボット兵

遠隔型

仕事場所:下の階層

仕事内容:侵入者への攻撃

思想の違いから王家は分かれた

ここまでで、なんとなく2つの王家のイメージが持てましたか?

作中では『地上で2つに分かれた』とされています。

その理由も思想の違いかなと思います。

自然を愛し、地上に下りたシータ王家

ラピュタの力で征服したかったムスカ王家

その2つの対立が見えていると、映画の見方も少し変わってくると思います!

ではシータさんに、私が一番好きなセリフで締めて頂きたいと思います。

『土に根をおろし
風と共に生きよう
種と共に冬を越え
鳥と共に春を歌おう』
どんなに恐ろしい武器を持っても
沢山の可哀想なロボットを操っても
土から離れては生きられないのよ

『自然との共生』、『戦争』

この2つのテーマはジブリでよく出てきます。

自分たち人間が何を大切にしていくのか考えさせられますね。

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