千尋がトンネルを抜けると、草原が広がっていました。
振り返ると、時計塔があります。
そして、時計の下には看板があり、
「復楽」
と書いてあります。
今回は、この言葉の謎を考えます。
目次
「後楽」について
「後楽」は神様に楽しんでというメッセージ
前回、「後楽」の意味を記事で考察しました。
「後楽」
の看板は湯屋の中にあります。
詳しくは上の記事を見て頂ければと思いますが、
「後楽」とは『上に立つ者として、世間一般的な人たちが楽しんだ後に楽しむこと』
という意味です。
意味から考えると、楽しむのは「神様たち」となります。
「復楽」とは何か
「復楽」という言葉はない
では、ということで冒頭の「復楽」という言葉も調べてみたのですが、
意味はどこにも載っていませんでした。つまり、造語です。
なので、先程の「後楽」だけがヒントになります。
楽しむのは神様
「後楽」の意味を考えると、楽しむのは湯屋の客として来ている神様でした。
ということは「復楽」と「後楽」は対になっている言葉だと思うので、
「復楽」も楽しむ主語になるのは神様だと推測できます。
そして、「復楽」を漢文風にして書き下すと「復(ま)た楽しむ」となります。
「復た」というのは再びという意味なので、ここから2つの解釈ができます。
- また、湯屋に行って楽しんで来て!
- 湯屋に来てくれてありがとう!また来て楽しんでね!
どちらでも、あまり変わらないかもしれませんが、
あえて、ここも考えてみます。
時計台は何なのか
そもそも「復楽」の看板のある時計台は何なのでしょうか。
普通にこのペーパークラフトやりたい。
時計台のヒントは2つあって
- 時計台の中で電車の音が聞こえる
- 千尋たちが入って来た方の入り口には「湯屋」の看板がある
です。それぞれ見てみましょう。
1.時計台の中で電車の音が聞こえる
『千と千尋の神隠し』には海原電鉄という海面列車が登場します。
そして、千尋たちが建物の中に入った時に、電車の音がします。
つまり、時計台は列車の駅になっているのではないかと考えられます。
2.入り口には「湯屋」の看板がある
千尋の父親は「テーマパークの残骸だよ、きっと。」と言っていました。
そして、時計台は湯屋への入り口になっていた訳です。
つまり、時計台は、列車の駅と湯屋への入り口を兼ねた建物と言えそうです。
「復楽」は出口側にある
そう考えると、「復楽」の文字を見るのは、湯屋へ行った帰りとなります。
よって、
「湯屋に来てくれてありがとう!また来て楽しんでね!」
という風に捉えることができそうですね。
時計台と油屋は列車でつながっているけど
時計台から油屋までは、結構な距離があります。
なので、行き来がしやすい様に、列車が通るようにしたのでしょう。
(ちなみに列車については単体で記事を上げてみました)
ただ、釜爺は「近頃は行きっぱなしだ」と話しています。
つまり、列車で油屋から時計台へ行くことはできなくなっているのです。
ですから、油屋を楽しみにしている神様たちは列車ではなくフェリーで来ていますよね?
では、列車は何のために走っているのでしょうか?
列車についての考察はこちらです!
今回は、「復楽」と「後楽」の看板を考察しました。
湯屋の存在が、神様のためにあることが、よりはっきりとしましたね!